いずみ会計事務所の「ためになるブログ」Season2

東京都千代田区二番町(麹町)で開業している「いずみ会計事務所」のブログです。税務・経理や会計の最新動向から、顧問先企業のご紹介まで、女性税理士ならではの視線で綴ります。

中小企業者向け「所得拡大促進税制」がよりシンプルに

【ポイント】
平成30年度の税制改正で、中小企業者等向けの所得拡大促進税制の見直しが行なわれ、一定の賃上げ等を達成した場合に給与等支給増加額の15%又は25%を税額控除するとされました。
従来よりも、シンプルな制度になったのが特徴です。


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青色申告書を提出する中小企業者が国内雇用者に対して賃上げをした場合、法人税が優遇される制度「所得拡大促進税制」です。
平成30年度の税制改正により、よりシンプルな制度として生まれまわりました。

改正前は、給与支給額要件が、基準年度(平成25年4月1日以後に開始する各事業年度のうち、最も古い事業年度の直前事業年度)との比較などを含めて3用件を満たす必要がありましたが、改正により、賃上げ率が前年度比1.5%以上の1点になりました。(基準年度との比較要件は廃止

また、税額控除については、原則として給与等支給額の対前年度増加額の15%、一定の基準を満たした場合は25%(いずれも法人税額の20%が上限)となりました。

25%にするための「一定の基準」とは、(1)および(2)を満たすことをいいます。

(1)賃上げ率が前年度比2.5%以上
(2)次の(イ)又は(ロ)のいずれかの要件を満たしていること

 (イ)教育訓練費等が対前年比10%以上増加していること
 (ロ)事業年度終了の日までに、中小企業等経営強化法に基づく経営力向上計画の認定を受けており、その経営力向上計画に従って経営力向上が確実に行なわれたものとして証明されたこと

なお、平成30年4月1日から平成33年3月31日までの間に開始する各事業年度において適用されます。

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「2018年本屋大賞」は、「かがみの孤城」(辻村深月/ポプラ社)に!

「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2018年本屋大賞」が発表され、大賞に「かがみの孤城」辻村深月(ポプラ社)が選ばれました。
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「かがみの孤城」は、ある共通点を持つ中学生7人が、鏡でつながった不思議な城で出会い、成長していく姿をつづるファンタジーだといいます。
著者の辻村さんは、2014年から2016年まで3度、ノミネートされていましたが、今回、初の大賞受賞となりました。

また、「翻訳小説部門」は、西本かおるさん翻訳の「カラヴァル 深紅色の少女」ステファニー・ガーバー(キノブックス)が、「発掘部門」では、「異人たちの館」折原一(文藝春秋)が「超発掘本!」に選ばれました。
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「カラヴァル 深紅色の少女」は、魔法とウソに満ちた世界で、17歳の少女スカーレットが姿を消した妹を探して冒険と恋に翻弄されながら成長していく姿が描かれている物語。
少部数書籍で、アマゾンのランキングも発表前は60万位台?!だったそうですが、発表から一夜明けて英米文学研究カテゴリのベストセラー1位にジャンプアップしたそうですよ!どんなお話なのか、気になります。

大賞受賞作は、映画などで映像化されることが多く、注目を集める本屋大賞。
受賞作品はもとより、10作品あるエントリー作品も面白そうな作品がずらりと並んでいて、この時期は本屋さんの店頭を見るのが一層、楽しみになります。
皆さんは、どんな一冊が気になりましたか?

受賞された皆さん、おめでとうございます!

●NPO法人本屋大賞 HPはこちら▼
https://www.hontai.or.jp/

平成31年1月から、e-Taxがさらに使いやすくなる予定です!

【ポイント】
平成31年1月から、e-Taxがより簡便に使えるようになる予定です。
現在、マイナンバーカードに標準的に搭載される電子証明書やマイナポータルの認証連携機能の活用などにより、個人納税者の方がe-Tax利用を簡便化するためのシステム修正が行なわれています。



個人の確定申告が終わり、税金が還付される方への還付も順次行なわれていることかと思います。
ところで、皆さんは確定申告の提出を紙ベースで行ないましたか?それともe-Taxを使いましたか?
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国税庁では、現在、マイナンバーカードに標準的に搭載される電子証明書やマイナポータルの認証連携機能の活用などにより、個人納税者の方のe-Tax利用を簡便化するためのシステム修正を行なっています。
平成31年1月から、以下の機能が使えるようになる予定です。

<マイナンバーカードによるe-Tax利用(マイナンバーカード方式)>
これまでは、e-Taxを利用するためには、事前に税務署長へ届出をし、e-Tax用のID・パスワードの通知を受け、これらを管理・入力する必要がありました。
しかし、システム修正後は、マイナンバーカードを使って、マイナポータル経由又はe-Taxホームページなどからe-Taxへログインし、簡易な設定をすればe-Taxの利用を開始し、申告等データの作成・送信ができるようになります。
開始届出書の提出(送信)や、ID・パスワードが不要になるため、便利になりますね!


マイナンバーカード及びICカードリーダライタが未取得の方について、税務署での職員との対面などによる「厳格な本人確認」に基づき、税務署長が通知したe-Tax用のID・パスワードによる電子申告ができるようになります。(ただし、メッセージボックスの閲覧には、原則として電子証明書が必要となります)

なお、この方式は、マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応であり、導入後、概ね3年を目途に見直される予定ですのでご注意ください。

また、さらに後の話になりますが、e-Taxを利用する場合に、マイナポータルを経由して入手した医療費情報を活用できるようにするなど、納税者の手続きが簡便化されるように進化していく?!かもしれません。

これまで紙ベースで申告していた方も、e-Taxに挑戦してみてはいかがでしょうか?!


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オススメ書籍「十四歳のバベル」(暖あやこ著/新潮社)

いずみ会計とご縁のある方からのご紹介で読んでみた本がとても面白かったので、ご紹介したいと思います!

『十四歳のバベル』(暖あやこ著/新潮社)です。
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暖あやこさんは、これまで『恐竜ギフト』『遠く海より来たりし者』を発表しており、本作は作品第三弾となります。
この作品を一言で言うと…推理小説、社会派小説、サイエンスフィクション、古代史文学、等々と小説の分野のどれをとっても本書の面白さを言い尽くせない、言い換えれば、分類分けができない、小説の新しい世界観をもたらしてくれる一冊です。(と、一言にならない!)

『十四歳のバベル』は、設定そのものが謎です。読者は読み進みながら、鍵となる言葉を探し、それを頭の中でつないで本書に描かれている世界を創りあげていきます。出来上がりが解らないジグソーパズルのパーツを求めて、読み進めていく感覚が新鮮です。

本書に限ってのお薦めの読み方は、プロローグを飛ばして、本編から読み始めること。そして読み終わってから、プロローグに戻って読むと、全てがストンと腑に落ちると思います。加えて表紙カバーの絵を見直すと、更に納得がいきます。
これは、ご紹介いただいた方から伺ったオススメの読み方ですが、確かにオススメですよ!

「自分が悟ってほしいことを、相手はそうそう悟らないものだ。だから互いに伝え合う必要がある」という、登場人物の一人が話す言葉に代表されるように、「友愛の理念」が描かれています。
作者は鳩山一郎先生の曾孫にあたり、叔父さんは鳩山由紀夫元総理です。本編を貫いている、作者自身が持つ人間への愛情がこの作品を生み出し、一人一人の読者に「伝えて」いるのでしょう。
新しい小説の面白さを体験できる、お薦めの一冊です。

■「十四歳のバベル」
のご購入はこちらから▼
http://www.shinchosha.co.jp/book/350852/

確定申告が間違っていたことに気づいたら・・・?!

【質問】
今年の3月に提出した個人の確定申告ですが、今になって一部、間違っていたことに気づきました。
いまさらになってしまいますが、どうすればよいでしょうか?

【回答】
税額を少なく申告していたことに気づいたときは「修正申告」を、税額を多く申告していた場合は、「更正の請求」をしてください。


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確定申告書を提出して一安心・・・と思っていた矢先、計算違いや新たな資料が出てきたなどで、申告した内容に間違いがあることに気付いた場合は、気づいたときに訂正することが可能です。
訂正の方法は、税額を少なく申告していたか、多く申告していたかによって異なります。

●税額を少なく申告していた場合(追加で納税がある場合)
税額を少なく申告していたことに気づいたときは、「修正申告」をして正しい税額に修正します。
なお、修正申告によって新たに納める税額は、修正申告書を提出する日(納期限)までに、延滞税と併せて納めることが必要になります。

修正申告書を作成したときは、所轄税務署長に提出してください。
修正申告書は、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で作成できます。

修正申告は、税務署長による更正があるまではいつでもできますが、修正申告によって納める税額には、法定納期限(平成29年分の個人の所得税等は平成30年3月15日(木)、消費税等は平成30年4月2日(月))の翌日から納付する日までの期間について、延滞税がかかりますので、できるだけ早く申告・納付することをオススメいたします。
さらに、修正申告をする場合や、税務署長が更正を行う場合には、加算税が賦課される場合もありますのでご注意ください。

●税額を多く申告していた場合(還付がある場合)
税額を多く申告していたことに気づいたときは、「更正の請求」をして正しい税額への訂正を求めることができます。請求内容が正当と認められたときは、正しい税額に減額されます。

更正の請求は「更正の請求書」を作成し、所轄税務署長に提出すればOKです。国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で作成できます。

更正の請求書は、各年分の法定申告期限(個人の所得税等の場合、通常は各年の翌年3月15日)から5年以内に提出することが求められます。5年を経過してしまうと、更正の請求ができなくなりますのでご注意ください。

なお、確定申告をしなければならないのに、確定申告することを忘れていた場合は、できるだけ早く申告するようにしてくださいね!


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世界で人気急上昇?!の秋田犬の保存、発展をめざす―公益社団法人秋田犬保存会

日本人メダリストが冬季五輪史上最多となった平昌五輪。
女子フィギュアスケートで活躍したロシア人選手が「ほしい!」といって注目を浴びたのが、日本の天然記念物にもなっている「秋田犬」です。

秋田犬は日本古来の犬種で、しっかりした体格、くるりとした尻尾、耳がたっているのが特徴です。「忠犬ハチ公」が秋田犬であることは有名です。
ロシア人選手は、日本に滞在したときにたまたま雑誌で見かけた「秋田犬」に一目ぼれしたそうですが、こうしてみると、独特な愛らしさがありますね。
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(第133回本部展名誉章犬の榛美号(メス)。画像は秋田犬保存会HPより拝借しました)

今回、ロシア人選手には、秋田犬の保存や血統登録などを行なう秋田犬保存会からメスの秋田犬1頭が寄贈されることになりました。
実はいずみ会計とご縁のある秋田犬保存会。ロシアのプーチン大統領や、古くはヘレンケラー女史にも秋田犬を寄贈した実績があります。
日本が誇る秋田犬を海外へ紹介するのも、秋田犬保存会の大事な仕事だといいます。

日本では古来、愛されてきた秋田犬ですが、近年は海外でも人気急上昇中?!ヨーロッパやアメリカ、アジアなど、海外にも秋田犬保存会の支部等が続々と誕生しています。
秋田犬グッズや秋田犬博物館(秋田県大館市)も人気があるようですね!
中国などには、精巧に偽造した血統書をつけた偽の秋田犬を販売する悪徳業者もいる、というニュースをきいたときには「ニセモノが出るなんて、本当に人気があるんだ!」と驚くとともに、純粋な秋田犬の保存の大切さを改めて感じました。
(ちなみに、最近発行した本物の血統書には、偽造防止のための「透かし」が入っているそうです。)

これからますます人気に火がつきそうな秋田犬。日本古来の犬種の保存と発展の縁の下の力持ちである秋田犬保存会の活動にも、ぜひご注目ください!


●公益社団法人秋田犬保存会
http://akitainu.sakura.ne.jp/

青色申告特別控除、3種類に!これまでどおりの控除を受けたい場合は?

【ポイント】
平成30年度の税制改正で、青色申告特別控除がこれまでの最大65万円または10万円の2種類から、最大65万円・55万円・10万円の3種類になることが盛り込まれました。現在65万円の控除を受けている方で、一定要件を満たさない方については、55万円の控除になるので注意が必要です。


個人事業主の青色申告者には様々な税制上の特典がありますが、その一つが青色申告特別控除です。
一定水準の記帳をし、その記帳に基づいて正しく期限内申告している人で不動産所得、事業所得、山林所得のある人が、原則としてその年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を納税地の所轄税務署長に提出すれば、青色申告者として青色申告特別控除を受けることができます。

これまでは、
・不動産所得又は事業所得のある青色申告者で、これらの所得に係る取引を正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)により記帳し、その記帳に基づいて作成した貸借対照表及び損益計算書を確定申告書に添付して法定申告期限内に提出している場合には、原則としてこれらの所得を通じて最高65万円
・それ以外の青色申告者については、不動産所得、事業所得及び山林所得を通じて最高10万円
と、所得の種類や記帳の方法により2種類の青色申告特別控除を受けることができました。

しかし、平成30年度の税制改正で、青色申告特別控除が65万円、55万円、10万円の3種類になることが議論されています。

これまで65万円の控除を受けていた方について、一定の要件を満たさない方は最大55万円の控除となる点がポイント。つまり、一定の要件を満たさなければ青色申告特別控除が10万円減ってしまうことになります。

そうなると、一定の要件を満たしてこれまでどおり65万円の青色申告特別控除を受けたい!と思いますよね?これまでどおり65万円の控除を受けるためには、次の2つの要件のうちいずれか一つを満たしていればOKです。

(1)電磁的記録の備付け及び保存をしている場合
その年分の事業に係る仕訳帳及び総勘定元帳について、電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等の特例に関する法律に定めるところにより電磁的記録の備付け及び保存を行っていること。
(2)e-Taxにより電子申告をしている場合
その年分の所得税の確定申告書、貸借対照表及び損益計算書等の提出を、その提出期限までに電子情報処理組織(e-Tax)を使用して行うこと。

いずれも事前準備に手間がかかりますので、時間の余裕をもって準備をすすめてください。
ちなみに平成32年分以後の所得税及び平成33年度分以後の個人住民税から適用される予定です。

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租税と会計の専門資料館―租税資料館(中野区南台)

税理士の仕事は、多岐にわたる膨大な租税法を網羅的に把握しておくことが重要です。
中には、重要だけれども非常に稀なケースを想定した、あまり使うことのない制度などもありますが、あまり使うことのない制度についても「こういうことがあるから注意しなければならない」ということは頭に入っています。(専門家ですからね!)
そして、いざ実際に制度を利用するときには、制度の細かい点や実務上の課題などを整理するために専門書等を参考にする、ということがよくあります。

そのようなときの心強い味方が、中野区にある「租税資料館」です。
この資料館は租税法に関連した国内外の書籍や資料約6万点を閲覧することができます。
洋書のみになりますが、2週間の貸し出しも可能です。

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(画像は租税資料館のHPより拝借しました)

この資料館は、調べものをしているうちにたまたま見つけた場所ですが、さすがに租税の専門資料館、というだけあって、ちょっとマニアックな論点についての専門書や資料も揃っていて、とても参考になります。

図書館で昔から好きな場所です。
特に一人で調べものをするのが好きです。
少し知識が増えたような感覚になりますし、集中できるし、気持ちのいい空気も吸える-ちょっとしたリフレッシュになっているのかもしれません。

私にとっては日常の空間ですが、皆さんにとってはあまり縁のない資料館かもしれません。
けれども、そんなところで本のタイトルを見ているだけでも、新たな発見があるかもしれませんよ?!

●租税資料館のHPはこちら▼
http://www.sozeishiryokan.or.jp/index.html


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