いずみ会計事務所の「ためになるブログ」Season2

東京都千代田区二番町(麹町)で開業している「いずみ会計事務所」のブログです。税務・経理や会計の最新動向から、顧問先企業のご紹介まで、女性税理士ならではの視線で綴ります。

2006年06月

オススメ店「一元屋」(千代田区麹町)

 半蔵門に程近い老舗の和菓子屋さんで、きんつばと最中のお店です。老舗、といってもいかめしい門構えもなく、むしろ「ここが激ウマきんつばのお店?」と思うくらい庶民的な外観のお店です(失礼!)。
 「きんつば」は1つ140円と少しお値段がはりますが、味はかなりイケます。薄めの牛皮に甘さ抑え目で小豆の味がしっかりしている餡に少々の塩気のバランスが絶品。いくつでも食べられそうな、さっぱり感がうれしい和菓子です。
 持ち帰りのみでイートインはできません。デパートにも入っていないお店なので、手土産にするととても喜んでいただけるようです。
 このお店のことを、友人のライターに教えたところ、早速、お買い上げしていました(笑)。編集会議のお茶うけにきんつばを持っていったところ、大層評判がよかったそうです。会議に参加したデザイナーさんが、あまりにおいしかったから自宅用に1つ持って帰ったとか。彼女いわく「人目をはばかって、かばんに入れている瞬間を見た!」とのこと(笑)。本当においしいんですよ。

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寄附をしたとき-1 個人の場合

 しばらくワールドカップに熱中していましたが、ふと社会に目を転じてみると、日銀総裁が総裁就任後も株式の運用を行っていた問題が、政財界を巻き込んで大変なことになっていました。

 総裁は、6月末時点での残高から手数料や税金を差し引いた全額を慈善団体などに寄付する意向を発表。
 ということで今日は寄附金について考えてみました。


 個人が国や公益法人等に寄附をした場合、支出した寄附金(「特定寄附金」といいます)のうち一定額(全額ではないのですが(苦笑))を所得税控除することができます。これを「寄附金控除」といいます。

 では、一定額=寄附金控除の額とはどのくらいの金額だと思いますか?

 税法上は、「当該年の寄附金合計−5千円」か「当該年の総所得額等の30%」のいずれか少ない方と定められています。
(今般の税制改正において、寄附金の控除下限額が1万円から5千円に引き下げられました。従来は「当該年の寄附金合計−1万円」か「当該年の総所得金額等の30%」の少ない方が寄附金控除額だったのですが、今年からマイナス1万円が5千円に改正されています。)


 わかりやすく説明するために、不謹慎ながら今回の問題を例にして寄付金控除を計算してみると、今回、寄附すると伝えられている金額は約1400万円。

 これがすべて特定寄附金に該当すると考え、さらに今年1年の特定寄附金がこれですべてだと仮定すると、「1400万円−5千円=1399万5千円」または「日銀総裁の総所得金額等の30%」いずれか少ない金額を所得から控除するということになります。

「人財」を育てる

 2006年のワールドカップ、日本は一次リーグ敗退が決定しました(涙)。
 やはりブラジルの強さは圧倒的でした。
 そうくるか!と思うようなすばらしいプレーは、一人一人の力が圧倒的だからこそなせる技でしょうか。

 ・・・なんて考えていたので、今日は「人材」のお話を。(税務そのものではありませんが)(ブラジルの個人技とも関係ありませんが)


 経営には「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」という4つの資源が必要、といわれています。

 事業を営むためには事業目的を遂行するための組織、つまり人(ヒト)の集団が必要です。
 製品をつくるための工場や機械、サービスを提供するための設備(モノ)も必要です。
 事業を運営する上で資金(カネ)も当然必要ですし、正しい意志決定をするための「情報」も必要になります。

 成功した経営者に「一番大事な経営者資源は何ですか」とたずねると「人材」と答える方が多いように思います。

 最近では人材を「人財」と表現することもあります。
 「人こそ最も重要な経営資源」であり、物、金、情報は「人財」がいて初めて活きる経営資源であることを示しているのでしょう。


 「経営の神様」といわれた松下幸之助がナショナルの販売店を全国展開し始めた頃の有名なエピソード。

 得意先で「君のところは何を作っている会社か」と聞かれたとき、彼はこう答えたそうです。
 「松下は人をつくっています、あわせて家電もつくっています」

 優れた経営者は優れた教育者でもあるのです。経営者は、自らが人材育成の最高責任者となるべきだと感じます。


 中小企業の経営者の中には、自らが営業の第一線に立ち、日々の業務に忙殺されている方も多くいらっしゃいます。

 でも少し立ち止まってみてください。
 取引先同様、社員のことも大切にしているか、社員の目標達成のためのフォローを真剣に考えているか。

 こうしたことを日々考え、実践していくだけでも、社内に「人財」を育てるきっかけになると思いますよ。

オススメ店「パティシェ・シマ」(千代田区麹町)

 日テレ通りから路地1本入ったところにあるお店です。日テレ通りは車がビュンビュン通る道ですが、1本横道に入ったところにあるこのお店はとても静かな雰囲気のお店です。普通のケーキ屋さんなので持ち帰りが基本。いずみ会計では、お茶菓子や贈答品として愛用しています。

 明るい店内には上品な大きさのケーキがずらりと並んでいます。色鮮やかでどれもおいしそう、選ぶ時点でかなり目移りしてしまいます。実際、どれをいただいてもおいしいです。特にクレーム・アンジュ(フロマージュブランを使ったフレッシュ・チーズケーキ)はこのお店の名物。軽やかでクリーミーな口当たりのチーズケーキにフランボワーズの酸味がアクセントになっていて、かなりおいしいです。
 贈答用のお菓子も美味。ゴマの食感とチーズの風味が絶品のサブレ・フロマージュは「お酒にも合う」と好評でした。

 持ち帰りが基本のお店ですが、頼めば2件隣りのティーコーナーで買ったケーキをすぐにいただくこともできます。席が少ないので、あいていればラッキーです。

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ワールドカップ企画(?!)お祭りに協賛したとき-2・例外

 前回に引き続き、企業がお祭りに協賛した場合の扱いについてのお話です。

 原則として、お祭りや行事などに際して、会社が寄進、協賛金などの名目で払う費用は、税務上「一般の寄付金」として扱われます。今日はこの例外について。


 お祭りなどに対する支出がすべて寄附金になるわけではありません。

 たとえば、商店街などに吊す社名入り提灯を寄贈する費用や、協賛企業名表示のために相当のスペースが用意された行事パンフレット等に対する協賛費用などは、積極的な宣伝効果を期待しての行為として広告宣伝費にできる場合があります。

 前回はほとんど触れなかったワールドカップのお話も協賛にかこつけて(笑)少し。

 ワールドカップのオフィシャルパートナーやオフィシャルサプライヤーになると、競技場に広告看板が出ます。
 テレビなどで試合が中継されれば、世界中に露出されます。
 それが約1カ月にわたって続くわけですから、企業名を浸透させる効果は絶大です。

 ワールドカップに協賛する企業は、物が売れるということだけでなく、大会の持っているイメージ、例えばグローバルとか、最高レベルといったイメージを使ってキャンペーンを仕掛けていくのが通常です。
 大会のイメージを通して、企業の評価やイメージの向上が重要な目的になっているようです。

 ちなみに今回のワールドカップドイツ大会のオフィシャルパートナーズ企業はアディダス、アンホイザー・ブッシュ(バドワイザー製造元のビール会社)、アバイア(アメリカのIP電話会社)、コカ・コーラ、コンチネンタルAG(ドイツのタイヤ製造会社)、ドイツ・テレコム、エミレーツ航空、富士フィルム、ジレット、ヒュンダイ、マスターカード、マクドナルド、フィリップス、東芝、Yahoo!の15社。
 これらの広告看板、気づきましたか?

参考:「スポーツマーケティングのいま」