いずみ会計事務所の「ためになるブログ」Season2

東京都千代田区二番町(麹町)で開業している「いずみ会計事務所」のブログです。税務・経理や会計の最新動向から、顧問先企業のご紹介まで、女性税理士ならではの視線で綴ります。

2010年06月

(つぶやき)高い交渉力の秘訣

非常に厳しい内面がある。
けれども、外部との交渉力が非常に高い、という方がいます。


私は、常々、この方の交渉力にはどのような秘訣があるのか知りたい、と思っていました。


ある日、雑談でおうかがいしました。


「交渉中は、相手を大好きな人間だと思い込むんですよ。
例え、本当は多少やりにくい相手でもね。
そうすると、こちらが好意をもってる空気は相手だって感じるものですよ」


なるほど!なるほど!
この方の高い交渉力は、そんな意識が秘訣だったんですね!

部下への結婚ご祝儀の取り扱い

【質問】
若手社員を教育する立場にある管理職です。
6月に部下が立て続けに結婚しました。
個人的な話で恐縮ですが、ご祝儀だけで今月の家計は大赤字です。
会社関係の支出なので、正直、「ご祝儀手当て」が欲しいところです・・・。

【回答】
社内規定に定めがあれば、結婚祝い金を福利厚生費とすることができます。社内規定に定められた「結婚祝い金」を上司が代表して持参する形であれば、課税対象になりません。


 日本でも「ジューンブライド」に憧れて6月に挙式を行うカップルが増えています。
 今年の6月は日柄のよい土日が多く、ホテルなどでは結婚式を挙げるカップルを多く目にしました。

 ご相談の方のように、上司は部下の結婚式に招待され、スピーチなどを頼まれることが多いようです。

 そのときは、招待された上司はそれなりのお祝い金を包むことになります。
 教育を担当する管理職ともなると、「ご祝儀」の出費で赤字になることもありそうですね。

 かといって、「ご祝儀手当て」のような形では、ご相談の方に対する給与として所得税が課税されます。

 さらに、4月から6月の平均給与額で、10月から1年間の社会保険料の金額が決まります。
 6月に多くの給与を支払うことはこの平均給与額を押し上げることになり、別の注意も必要になります。


 結婚祝金などについては、社内規定で定めておけば給与ではなく福祉厚生費として損金処理できます。

 社内規定に定められた「結婚祝金」を結婚式に招待された上司が持参するという形であれば、課税対象にはなりません。


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(つぶやき)スイッチを切り替える力

スイッチの切り替えを、うまくしたいですね。


中小企業経営者は良くも悪くも24時間が仕事です。


夢に仕事が出てくることだって、あるでしょう。
寝る前に布団の中で、仕事を考えているでしょう。


でも、この状態が365日続いたら、どんなに健康な人も疲れ果ててしまいます。

自分でスイッチ切替を意識的に出来る力も、社長には必要かもしれません。

時代にあわせた寺づくりをめざす―日蓮宗 大孝山 神野寺

今日ご紹介する顧問先さんは「日蓮宗 大孝山 神野寺」さんです。

意外?!と思われるかもしれませんが、お寺も会計まとめや決算作業で税理士がお手伝いする場面があるんですよ。

お話は、ご住職の安永秀岳さんに伺いました。

P1030593 完成1

■本山勤務をやめて、明りが消えかかっていた小寺の住職に
――神野寺はどんなお寺ですか?
安永氏「昭和28年に智妙院日泰上人(開山上人)が開山した寺院です。

 開山上人が遷化(=高僧や隠者が死ぬこと)の後は、第二世智妙院日円上人が法灯を継承しましたが、晩年は病気療養等の事情により、その明かりはほぼ消えかかっておりました。

 第二世上人遷化後、私の学友で二世上人の遠縁にあたる者から、住職がいなくなった神野寺の話をきいたのが最初のご縁です。

 明りが消えかかったこの寺を見て、再興に全力を傾けようと決断し、当時勤めていた大本山池上本門寺をやめて神野寺の第三世住職となりました。」


 そんな安永住職が最初に行ったのは、なんとお寺の修繕工事?!

安永氏「前住職が晩年体調を崩されていた関係もあり、当初、寺院はかなり荒れた状態でした。

 友人知人の力を借りながら毎日、自力で日曜大工していましたね。
 おかげさまで今ではお寺で法要などもできるようになりました。」

 ちなみに、神野寺ビフォーアフターの様子はブログ「神野寺だより」でご覧いただけます!

P1030589 堂内

■3人の師匠、雑誌取材・・・「ご縁」は不思議
 僧侶になるには、師僧(師匠)のもとで弟子として得度(=僧になるための出家の儀式)するそうです。
 安永住職には3人の師僧がいらっしゃるそうです。

安永氏「人を喜ばせる、美しいものを求める姿がとても魅力的だった一人目の師僧は私を僧侶の道に導いてくださいました。

 二人目の師僧のもとでは、僧侶としての基本的修行や研修に参加させていただき、また寺院運営の基本を学びました。
 大本山池上本門寺への勤務も、第二の師僧の計らいです。

 第三の師僧は私の叔父でした。
 三人目の師僧から言われたことはたった一言です。

『あなたに教えることは何もない。ただ一つだけ、大勢の信者さんを作ろうと思ってはいけない。たった一人、心の底からお上人様のおかげで助かりましたという人を作りなさい』と。

 日蓮宗の僧侶たるもの、多くのものを救済しなければいけないのに、たった一人とは?
 当時20代だった私は戸惑いと反発を覚えたものです。

 その後、僧侶として人と会うたびに
『師僧が言っていたたった一人は、もしかしてこの人か?』
と思いながら過ごすうちに、気づけば出会うすべての方と真剣に接するようになりました。

 師僧の言葉の意味深さに気づきはじめましたのは数年前です。
 縁を大切に、日々真剣に人と接する、ということだと思っています。

 この師僧はすでに遷化しましたが、師僧の言葉は今も私の中で生き続けています。」

――それぞれに大切なものを学んだ3人の師僧とのご縁ですね。
安永氏「ご縁といえば、先日、昭和40年生まれ限定で頑張っている人を掲載する雑誌『昭和40年男』に掲載されました。

 この取材の紹介者が雑誌社との打ち合わせのとき、小寺の再興が頭に浮かんだそうです。
 すぐにお電話をいただき、私の生まれた年を聞かれました。
 私、偶然にも昭和40年生まれなんですよ(笑)。
 これも縁ですね。」

P1030561門3

■変わりゆく社会に新しい寺院の姿を
――神野寺はホームページやブログがありますね。
安永氏「寺院は地元の人の憩いの場であるべきだと思う一方で、交通手段やインターネットが発達した現在は私を、また神野寺を必要としているところに出向いて法務を行うことも重要だと思っています。

 時代の流れなのか、最近は寺院の朝のお勤めや鐘の音が騒音だと言われたり、僧侶を知らない子供もいると聞きます。

 今の時代にあった寺院とは何か、小寺の再興を通じて考えていきたいですね。」


■いずみ会計に一言!
安永氏
「世代的に自分に近く、このお寺を再興していくパートナーとなる先生を探していました。

 いろいろな相談に乗ってもらえるという印象を受けました。やんわりしているけれど芯のある、気持ちのいい方ですね。

 信頼できる税理士さんと共に、お金の面でも皆さんに信頼されるお寺をめざしています。」
(取材協力:ライター山崎実由貴)

日蓮宗 大孝山 神野寺
住所:東京都北区上十条5-15-6
電話:03-3909-8100

(つぶやき)たとえ不景気でも

不景気という言葉が使われて、もう随分経ちます。
「まだ景気は快復してないね」
という話も、良く出るでしょう。


でも「不景気」という言葉で、全てを片付けようとするのは止めましょう。


不景気だから、どうすればいいのか?
景気回復までに、時間かかるならば、どうすればいいのか?


不景気であろうがなかろうが、次の行動を決めるのは、経営者です。