いずみ会計事務所の「ためになるブログ」Season2

東京都千代田区二番町(麹町)で開業している「いずみ会計事務所」のブログです。税務・経理や会計の最新動向から、顧問先企業のご紹介まで、女性税理士ならではの視線で綴ります。

2010年11月

「生計を一にする」って何?

【質問】
年末調整の時期になって「生計を一にする親族」という言葉をよく聞きます。
生計を一ってどういう意味ですか?
下宿している大学生の息子(仕送りをしている)は、一緒に生活をしていないから生計を一ではないですか?
また、面倒を見ている伯母(金銭面は私たちが負担)は、税務上、親族にあたるのかも不安です。


【回答】
「生計を一」とは、同居しているかどうかが問題ではなく、生活の資を共にしているかどうかがポイントです。また親族とは民法の規定に準拠し、6親等内の血族・配偶者3親等内の姻族を言います。


 ご相談の方の通り、年末調整や確定申告の時期になると「生計を一にする」という言葉と出会うことが多くなりますね。(ちなみに読み方は「せいけいをいつにする」です)

 所得税法では、至るところで「生計を一にする」が使われています。
 例えば、控除の対象となる配偶者、扶養親族、寡婦・寡夫の定義に関する規定などです。
 雑損控除、医療費控除、配偶者控除、地震保険料控除などの規定にも登場しますね。

 ご相談の方のように、「同じ屋根の下で生活を共にする人」だけをイメージしがちですが、「生計を一」は、意外と幅広いものです。


 所得税法の「生計を一」には、勤務、修学、療養など都合上ほかの親族と日常の起居を共にしていない親族がいる場合であっても、

(1)ほかの親族と日常の起居を共にしていない親族が、勤務、修学などの余暇にはその親族のもとで起居を共にすることが常例となっている
(2)これらの親族間で、常に生活費、学資金、療養などの送金が行われている

といったケースは「生計を一」と認められます。

 逆に、親族が同一の家屋に起居していても、明らかに互いに独立した生活を営んでいると認められる場合は「生計を一」とはいえません。

 「生計を一」とは、生活の「資」を共にしているかどうか、がポイントになります。

 では「配偶者」や「親族」はどのようなものでしょうか。

 これら2つの言葉は民法に規定に準拠しています。

 配偶者は、「戸籍法の定めるところにより市区町村長等に婚姻の届出をした配偶者」です。
 外国人の場合で民法の規定によれない人は、その人の本国法に定める要件を満たすことで婚姻が成立した配偶者を指します。

 「親族」は、
(1)6親等内の血族
(2)配偶者3親等内の姻族
を言います。

 以上から、ご相談の方の下宿をしている息子さんや伯母様も、生計を一にする親族となります。


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(つぶやき)ベテラン経営者

仕事柄、ベテラン経営者にお会いする機会があります。

ベテラン経営者の方は、いろいろなことに優れています。

もちろん、人間なので、全てにおいて100点ではないかもしれませんが。


私はベテラン経営者に会える機会があれば、ひとつでも勉強したい!と思っています。

新鮮な素材のこだわり料理を、ゆったりまったり愉しむ-有限会社 麦企画

 今日ご紹介するのは有限会社 麦企画さんです。
 前回、ご紹介した「デンズキッチン」を経営する会社で、三多摩地区を中心に居酒屋等の飲食店12店舗を展開しています。
 お話は取締役の田原誠二氏に伺いました。


■おいしさの秘密:港から直送の新鮮素材、一流の技を継ぐ料理人
 デンズキッチン入って左側にある大きな赤い水槽―中を見ると、元気に泳ぐイカの姿が!

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「生イカは、店の看板商品です。」と胸を張る田原氏。

 イカだけでなく
「魚は千葉県の舟形漁港から直送してもらっています。」
と新鮮素材に対するこだわりは相当なもの。

 この日のメニューには定番の魚のほか、珍しい「テンス」や、地物の「活カワハギ」がラインナップ。

田原氏「高級店でないと食べられないような地魚を居酒屋価格でご提供できるのも、漁港直送仕入れの強みだと思います。」
・・・時間が許せば、いただいて帰りたかった(^-^;)。

田原氏「また当社では、料亭などで働いていた一流の料理人を採用し、若い料理人に技を伝える役割をお願いしています。」

と、料理人育成にも余念がない。

田原氏「一流の料理人は、素材を無駄にしない調理方法や道具の使い方など、経営面でも役立つ知恵を持っています。
 結果的に、会社全体のレベルアップにもつながっていますね。」


■楽しさの秘密:店によって、仕入れによって毎日変わるメニュー
「デンズキッチンは『鮮魚居酒屋』と『バル』という、当社の代表的な2つの業態を1つの店舗でご提供してはどうか、という試みではじめた店です。」

と田原氏がいうように、デンズキッチンは1つの店舗の中に2つのお店があって、まるで横丁にいるような楽しい雰囲気。

さらに、
新鮮な魚介を肴に、日本酒や焼酎を居酒屋感覚で楽しむ「デンズ鮮魚」

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と、
パスタやピザ、お惣菜を中心にカクテルやワインも楽しめる「デンズバル」

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は、店の雰囲気もメニューもまったく別。

田原氏「デンズキッチン内の2つの店だけでなく、当社の系列店はすべてオリジナルメニューを持っています。

 特に、デンズキッチンや系列店のいか天国は、漁港から仕入れる魚の状況に応じて毎日、メニューが変わります。
 常連のお客様でも、毎回少しずつ違う料理をお楽しみいただけます。」


■食とお酒をおいしく愉しむ、時代の流れの中で
 麦企画さんの第一号店は、1994年にJR青梅線小作駅近くに開店した「Kitchen Bar麦(現在の麦家Shokudo)」。

 心のこもった「手づくり料理」と「元気サービス」を提供するこのお店は、土日でも朝まで若い人が飲み明かす大繁盛店になったとか。

田原氏「ただ、最近は一晩中飲み明かすような若い人が減ってきていますので、食を中心に、その延長線上にお酒を愉しむことができる店づくりを心がけています。

 今年7月にオープンした『デンズパスタバル』(羽村市小作台)とデンズキッチンは、当社系列店として初めて、ランチをご提供する店にしました。」

と、時代の流れに応じた店舗づくりの重要性を語る田原氏。

田原氏「最近は駅ナカなどへの出店オファーもいただくようになりました。
 無理な店舗展開はできませんが、機会があれば、多くの方に私たちの手作り料理と元気サービスを愉しんでいただきたいですね。」


■いずみ会計について
田原氏
「情報の発信力がある先生ですね。
 飲食店経営は料理の提供だけでなくマネジメントも重要ですので、先生のような方にサポートしていただき助かっています。」
(取材協力:ライター山崎実由貴)


■有限会社 麦企画
住所:東京都羽村市小作台1-4-1(本店所在地)
TEL:042-579-7433
FAX:042-579-7434
各店舗の情報は→こちら

(つぶやき)仕事あれば対価あり

仕事の依頼って、難しいですよね!
どんな仕事でも、そうです。


ちなみに私の仕事は「とりあえず、お金なしにやってね」
という仕事の受け方はしてません。


もちろん、後日、言い値をいくらでも払います、
というお客様が世の中にいれば別ですが・・・。

そんなお客様はいません。


通常はビジネスですから、仕事があれば対価もありますよね。

(つぶやき)一般向け税務相談

税理士の仕事の中に、一般向け税務相談があります。
これは税務署以外でも市区役所や地域団体などで適宜開催されてます。


顧問税理士がいる方も、いない方も一度利用してみるのも良いかと思います。


時間は30分以内など、制限もありますが、いろいろな税理士の意見が聞けるチャンスですよ!