【質問】
物凄く努力してノーベル賞の賞金をもらっても、税金を払わなくてはいけないのですか。

【回答】
ノーベル経済学賞以外のノーベル賞の賞金は、日本の所得税法上、課税されません。


 今年、ノーベル平和賞を受賞したアメリカのオバマ大統領。
 受け取る賞金は円換算で約1億2000万円だとか!

 大統領はこの賞金を全額、慈善団体に寄付するとのことです。
 アメリカでは、ノーベル賞の賞金は課税対象ですが、「ノーベル賞の賞金は非課税で寄付できる」という免税条項があります。

 オバマ大統領はこの免税条項を使うのかどうか?!
 国を代表する公人なのだから所得税をきちんと申告して納税すべきだ、いや公に寄付するものだから計算上の所得を増やすことはないだろう・・・・
と、アメリカ国内では税の専門家に法律家、政治学者が加わって百家争鳴だとか。


 こんなニュースを見てのご質問が今日のお話です。
 日本の納税者である皆さんが、もしノーベル賞を受賞した場合はどうなるのでしょうか。

 結論から申し上げますと、 ノーベル基金から交付されるノーベル賞の賞金には、所得税は課税されません(所得税法第9条)。

 なぜわざわざ「ノーベル基金から交付されるノーベル賞の賞金」と、奥歯にモノが挟まったような書き方になってしまったのか?

 ノーベル賞には物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の6部門があります。
 実は、この中で賞金が非課税とされるのは経済学賞を除く5部門なのです。

 ノーベル経済学賞の正式名称は「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」といって、1968年にスウェーデン国立銀行が設立300周年祝賀の一環として、ノーベル財団に働きかけ、設立された賞なのです。

 経済学賞は、スウェーデン王立アカデミーによる選考や賞金、授賞式など、他の5部門のノーベル賞と同じように行われています。

 しかし、経済学賞の賞金はノーベル財団からではなく、スウェーデン中央銀行の基金から支払われます。

 つまり、ノーベル経済学賞の賞金は「ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品」には該当しないため課税となってしまうのです。
 ・・・とはいえ、経済学の分野で大きな功績は課税・非課税でははかれませんよね。


 現在、日本では、ノーベル経済学賞を受賞した方はいらっしゃいません。
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