今年1月の日経新聞で、宮城県気仙沼市でサメ皮製品を売る会社「シャークス」を起業した女性のインタビューが掲載されました。

震災前、この女性は別のサメ皮販売会社に勤める一介の社員だったそうです。
会社が津波に流され途方に暮れていた彼女に企業をもちかけたのが「三陸復興トモダチ基金」でした。

「三陸トモダチ基金」は、いずみ会計とご縁のあるNPO法人プラネットファイナンスジャパン、アメリカのNGOメーシーコープ及び三陸沿岸地域を拠点とする気仙沼信金と共同で運営する基金です。

この基金は、メーシーコープがアメリカで集めた東日本大震災向けの支援金総額200万ドルで運営し、信用金庫の中央金融機関である、信金中央金庫のサポートの下で実現したものです。


零細・小規模事業者支援を世界各国で実施するプラネットファイナンスジャパンと、三陸地域で幅広く震災支援にあたるメーシーコープ、同地域の地元金融機関である気仙沼信用金庫の3者のグローバルな連携を通して、多大な被害に遭った三陸沿岸地域の経済の持続的な復興を支援することが目的です。

2011年12月に、合計28の事業に対して支援することが決定しています。
そのうちの一つが「シャーク」さんでした。


「被災地域の大部分を占める中小企業のニーズに着目し、3つのアプローチで地元事業者を支援し、被災地域の経済復興の一翼を担っていきたい。」
とは、プラネットファイナンスさんからのコメント。
ちなみに3つのアプローチとは次のとおりです。

1) 被災中小企業(特に従業員20人以下の小規模企業)による従業員の再雇用を支援するための助成金の提供

-2)三陸沿岸地域の住民による新規復興事業の立ち上げを支援するための助成金の提供

-3)一定期間の利子補給による支払負担軽減を図った復興融資商品の提供


東日本大震災の発生から7カ月、被災地では地元経済の再建や雇用の回復などの、長期的な地域の自立復興を目指した取り組みが求められるようになってきました。

特に経営基盤の脆弱な小規模事業者にとっては、失った設備や人材、販売先などを立て直すための支援が必要だといいます

この取り組みは日経新聞のほか、TBSの報道番組「Nスタ」でも紹介されました。

「本年度も、被災地の復興に貢献するために本基金の活動を継続的に推進してまいります。」
ということですので、今後も「三陸復興トモダチ基金」の活動にご注目下さい!


■NPO法人プラネットファイナンスジャパン■
日本におけるマイクロファイナンスへの関心と理解を得ることを目標に、2006年から活動を開始したNPO法人です。

ホームページはこちら→http://www.planetfinance.or.jp/