自営業で、現金残高が合わない!というのは
実はよくあることです。


「よくある」ことと、言い切ってはいけないのかもしれませんが
オーナー会社では、現金を出し入れするのは、ほぼ経営者しかいませんので
経営者が経費を立て替え支払してそのまま・・・というケースがほとんどですね。

例えば経営者が出先で仕事の本を購入して
その本の領収書は会社に提出しますが、代金の精算が後回し、
といった具合です。


小口現金が足りなくなって、経営者が小口現金に個人お財布から補充する、
なんてこともありますね。

そのようなイレギュラーな現金の出し入れが続きますと
法人の帳簿上の現金残高と、本当にあるキャッシュの残高との
差額が生じてくる-
これが「よくある」ことなのです。


オーナー会社でない会社の場合、
オーナー関係者ではない方が経理をされてるでしょうから
現金残高は1円も狂わずにピタッと一致していることがほとんどです。


しかし、オーナー会社の経理は、オーナー本人が
良くも悪くも、足りなければ経費を立て替えしたまま-
という状況が「よくある」出来事になります。


いい、悪い、ではありません。

中小企業のオーナー会社とは、ある程度はそういうものです。


経理の原則論からしたら、現金残高管理は
「基本の基本」であることはわかってますが
ここは、心を広くもって、オーナー本人の経費立て替えたままの現状を
「よくある」話として考えたいと思います。