有名人の中には、意外なキャリアを持つ方が少なくありません。
「たそがれ清兵衛」や「蝉しぐれ」などの作者として知られている藤沢周平氏は、村役場の税務課に勤務していた過去があります。
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藤沢周平氏は、昭和18(1943)年に村役場の税務課に勤めながら夜間中学に通っていたといいます。
仕事内容は、台帳から徴税令書に税額と名前を書き写したり、土蔵から土地台帳を出して地租を計算したり、測量技術を習って畑を測量したりしていたそうです。(「半生の記」より)

昭和22(1947)年以前は、地租や所得税などの徴収は市区町村に委任されていました。
税務署は地租の総額を村役場に通知するだけで、村が納税者ごとに納税令書を作成して送付していたといいます。
また、地目変換の届出などには測量図も必要でしたので、村人への測量講習も村役場の仕事でした。

藤沢周平氏が行っていたのは、まさにこうした仕事だったようです。


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