いずみ会計事務所の「ためになるブログ」Season2

東京都千代田区二番町(麹町)で開業している「いずみ会計事務所」のブログです。税務・経理や会計の最新動向から、顧問先企業のご紹介まで、女性税理士ならではの視線で綴ります。

経費

(つぶやき)経営者の皆様にクイズ!(解答編-2)

先日、早く売上を2倍にする方法と早く利益を2倍にする方法について
クイズ?を出してみました。

売上を2倍にする方法についての考え方は先日、お話し致しました。

さらに私は、利益を2倍にするには、同じ店舗のまま、違う商品やサービスを提供する
と答えました。

なぜか?

そもそも利益とは、どんな業種であっても、
売上-経費=利益
となります(当たり前、ですが)。

ですから、利益を増やす方法は究極的には2つの方法しかありません。
・売上を増やす
・経費は増やさない(もしくは減らす)

前回の選択肢をよく見ていただくと、
1→やはり、もう一店舗を別の場所にだす
2→同じ店舗のまま、違う商品やサービスを提供する

となっています。
かなり単純化して考えると、
1の別店舗展開も2の新たな商品やサービスの提供も、
同じように「売上を増やす」方法になります。

そうなると、利益を出すためには、
・経費をより使わないで済む方法
となります。

もう一店舗を展開するとなると、
今の店と同じだけの店の家賃、従業員の人件費、備品代など・・・
単純に経費も2倍になります。

もちろん、同じ店舗であっても、新しい商品やサービスの開発にかかる経費はかかります。
しかし、今使っている経費と同額の開発費、とまではいかないことがほとんどではないでしょうか?

クイズなので模範解答的に答えてはみましたが、
これについては、答えは一つではなく、たくさんあります。
場合によっては、もう1店舗出して売上がぐーんと伸びて、出店のためのコストなど楽に回収できて、
結局利益も早くに2倍にできる、ということも考えられます。

その組み合わせにいろいろなパターンや考え方があり、
そこが難しいのですが、シンプルに本質だけを捉えると、

利益は、売上マイナス経費、の結果。

単純な算数ですが、非常に大事なテーマです。

(つぶやき)経費の削り方

どんな経営者も、売上獲得し、そして利益も増加したいと考えています。

利益を増加するには、究極は方法は二つ。

売上を増やすこと。
経費を減らすこと。

究極は、この二つしかありません。

その場合、売上を増やすことも経営者の手法は様々ですが
経費を減らすことも、経営者によって論点が違います。

どの経費を減らすと「正解」ということはありません。

ただし、私はその事業者にとって、売上の源になる経費は削らないことをオススメします。

例えば、税理士である私がとにかく経費を減らしたいからと
税務関係の本や新聞を買わなくなり、研修も参加しなく、有料の情報は止めてしまい、専門家として勉強しなくなったら、いったいどうなるでしょう?


あるいは、サイト広告から新規取引先がよくくるインターネット通販をしている会社が
そのサイトの広告費を極端にゼロにしたら、どうなるでしょう?


これは仮定の例ですが、もう答えは明らかですよね。

しかし、目先の経費は減るので、経営者は経費削減の効果があったと思う方もいるようです。

こういう経費の削り方は、意外と残念ながら、多いものです。

(つぶやき)適度な経費で最大の売上を(2)

前回は適度な経費で最大の売上、
これが経営者の考えですよね、と書きました。

適度な経費、っていう定義は難しいですよね。


同じ品質のサービスや物が手に入るなら
もちろん幾ばくかでも安い方を選びます。

当たり前な話です。

ただし、意外とこの「幾ばくかでも安い」ことを調べる手間を省略してる経営者もいます。

具体的には、相見積をとる、パックプラン、ボリュームディスカウントの有無を確認する、などの作業です。

一つ一つは小さな金額ですが、積み重なり、また長年継続すると
その差額は大きくなるものです。


また昔の契約は、現在の契約と同内容でも金額が変わっている場合もあります。
そんな着眼点で、経費を見直す方法も、一考です。

(つぶやき)適度な経費で最大の売上を(1)

数字をみるのは苦手なんだ!という経営者は、意外と多いものです。

中小企業の経営者は、同時に営業マンだったり、
技術やさんだったりすることが多いのです。

営業マン(という経営者)は、確かに数字に苦手意識があるようです。

経費をがんがん使うタイプの方もいれば

節約節約で経費を使わないタイプの方もいらっしゃいます。

もちろん、最小の経費で最大の売上を得ることが
経営者に必要な考え方と思います。

ただ、経費ゼロでは売上は発生しません。

経費ゼロで発生するのは、銀行預金の利息くらいです。
ただし銀行預金は、経費ではないですが、資金が必要になります。

つまり、じっとして経費使わない、資金も用意しない、ということでは
売上を上げることは難しい、と私は思います。

適度な経費で最大の売上、これが経営者の考えですよね。

では、具体的にどのように経費をコントロールすればよいでしょうか。
(続く)

(つぶやき)経費の使い方

未来のために使う経費と現実のために使う経費と区分しましょう。

現実のために使う経費とは、例えば家賃や通信費や管理職の給与です。

未来のため使う経費とは、例えば広告宣伝費や教育研修や新人の給与です。


現実のための経費は、今日の経営のため。

未来のための経費は、明日の経営のため。

バランスとりながら、経費を使いたいですよね。