いずみ会計事務所の「ためになるブログ」Season2

東京都千代田区二番町(麹町)で開業している「いずみ会計事務所」のブログです。税務・経理や会計の最新動向から、顧問先企業のご紹介まで、女性税理士ならではの視線で綴ります。

2017年07月

実は影響が大きい?!営業権の償却方法の変更

【ポイント】
平成29年度の税制改正において、営業権の償却方法について、取得年度の償却限度額の計算上、月割計算を行うこととなりました。



平成29年度の税制改正において、営業権の償却方法について、取得年度の償却限度額の計算上、月割計算を行うこととなりました。

「営業権」とは、事業譲渡や企業合併などのM&A取引があった場合に、買い手側の固定資産として計上されるものです。いわゆる「ブランド」や「(老舗の)のれん」のような、目に見えない超過収益力を示すもの、といえます。
これまで、営業権は、減価償却資産として、5年で定額法での償却することとされており、税務上月割計算はしませんでした。
平成29年度の税制改正により、平成29年4月1日以降の取得分について、営業権の償却方法が月割に変更となりました。
これ、実は地味に大きな改正ポイントです。

たとえば、年度末の2ヶ月前に営業権を取得した場合、これまでは営業権の5分の1(1年分)を償却することとされていましたが、月割計算をする場合は営業権の5分の1(1年分)の、さらに2/12(2か月分)が償却額となるため、これまでより償却額が大きく減ることになります。

営業権の償却をするケースはそれほど多くはありませんが、営業権は金額的に大きくなることも多く、影響が大きな改正になりますのでご注意ください。


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千鳥ヶ淵 ボートで灯篭流しと水上ライブ『千代田区 納涼の夕べ』

東京に暑い日が増えてきました。
今日は、いずみ会計のある千代田区で、でちょっとした「涼」を感じられるイベント「千代田区 納涼の夕べ」をご紹介いたします。

皇居北の丸公園の西側にある千鳥ヶ淵で、旧暦の盆に、ボートに乗りながらお濠に灯篭を浮かべるこのイベント。
皇居の森や北の丸公園を背景に、約600個の灯篭の光がお濠にゆらめきます。
夏の夕暮れから夜にかけて、灯篭のほのかな光が水面に浮かび上がる様子は、見ているだけでもとても幻想的です。
170707納涼の夕べ
(画像は千代田区観光協会HPより拝借いたしました)

千鳥ヶ淵ボート場から出るボートに乗って、実際に灯篭を浮かべたい!という方は、事前申し込みが必要です。
ボートに乗れるのは、抽選で選ばれた80組のみ。7月12日(水)(消印有効)までに、往復はがきで申し込む必要がありますので、詳しくは、千代田区観光協会のHPをご参照ください!(浴衣の着付けやレンタルもあるみたいですよ!)

夏の夕暮れに、千代田区で都会の喧騒を忘れる「納涼の夕べ」、足を運んでみてはいかがでしょうか。

※ボート乗船の申し込みなど、詳しい情報は千代田区観光協会HPをご参照ください▼
http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/3899/Default.aspx

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証券会社の「特定口座」の確定申告が、少しラクになります

【ポイント】
確定申告書に添付する特定口座年間取引報告書の範囲が広がり、原本の添付だけでなく、金融機関から電磁的方法により交付を受けたものを印刷した書面も添付が認められるようになります。



上場株式等の投資をしている方にはおなじみの「特定口座」
投資家自らが1月1日から12月31日までの1年間の売買損益を計算し、翌年の2月16日から3月15日までに原則、確定申告をすることが必要な一般口座に対し、特定口座は、申告分離課税が適用になる上場株式等の譲渡益課税について、証券会社が損益の計算を行い、「特定口座年間取引報告書」を交付する制度です。

さらに、投資家が「源泉徴収あり」か「源泉徴収なし」かのいずれかを選択し、「源泉徴収あり」を選択した場合、証券会社等が投資家に代わって納税してくれるため、原則として確定申告をする必要もありません。

使い方によっては使い勝手のよい特定口座の確定申告について、平成29年度の税制改正により、添付する特定口座年間取引報告書の範囲が拡充されます。

まず、上場株式等に係る配当所得等又は譲渡所得等の金額を申告する際に確定申告書に添付する特定口座年間取引報告書について、これまでは原本の添付が必要でした。
今回の改正により、原本の添付以外に、金融機関から電磁的方法により交付を受けた特定口座年間取引報告書に記載すべき事項が記録されたものを印刷した書面の添付も認められるようになります。

また、特定保管勘定等の設定・廃止をする場合に提出する特定口座異動届出書について、マイナンバーの記載も不要となります。

この改正は、平成31年分の所得税から適用されます。


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