いずみ会計事務所の「ためになるブログ」Season2

東京都千代田区二番町(麹町)で開業している「いずみ会計事務所」のブログです。税務・経理や会計の最新動向から、顧問先企業のご紹介まで、女性税理士ならではの視線で綴ります。

所得控除

iDeCoと年末調整―(2)確定申告が必要な場合

【ポイント】
iDeCoに加入されている会社員・公務員等の方で11月以降に初回の掛け金を払い込んだ方、年末調整を受けそびれた方は、確定申告で所得控除をしてください。

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iDeCoに加入されている会社員等の方は、年末調整で所得控除(小規模企業共済等掛金控除)を受けることができます。
年末調整で小規模起業共済等掛金控除を受ける際には「小規模企業共済等掛金払込証明書(払込証明書)」を添付・提出する必要がありますが、11月以降に初回の掛け金を払い込んだ方については、年末調整の期間に払込証明書の発行が間に合わない可能性が高いです。

そのため、11月以降に初回の掛け金を払い込んだ方は、確定申告を通じて小規模企業共済等掛金控除を受けるようにしてください。
会社員や公務員等で毎月の給与を受けている方(給与所得者)は、確定申告書Aで確定申告ができます。(確定申告書Bでも問題ありません)この中の「小規模企業共済等掛金控除」に掛金を記入してください。

確定申告書には、源泉徴収票と払込証明書の原本を添付してお住いの地域の所轄税務署に提出してください。
小規模企業共済等掛金控除のみを追加で受ける場合は、還付申告になりますので2月15日を待たずに出せるようになり次第、提出して問題ありません。(実務的に、早めに申告書を出しておくと還付も早めにもらえる可能性大!です)

年末調整でiDeCoの小規模企業共済等掛金控除を受けそびれてしまった方も、同様の手続きで確定申告をすれば、所得控除が受けられますよ!

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医療費控除より使いやすい?!医療用成分配合の市販薬にかかる所得控除

【質問】
薬局の市販薬で医療費控除が受けられるようになる、という話を聞きました。
どのような制度なのでしょうか?

【回答】
これまで金額的なハードルの高かった医療費控除の特例として、健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人が、平成29年1月1日から平成33年12月31日までの間に、いわゆる「スイッチOTC薬」の購入費用(年間10万円を限度)のうち1.2万円を超える額(つまり最大8.8万円)を所得控除する「スイッチOTC薬控除」が創設される予定です。



これまでの医療費控除は、原則として、病気やケガをして1年間に使った家族全員の医療費(病院や診療所に支払った医療費のほか、医療機関までの交通費、ドラッグストアで購入した薬代などで一定のものも計上OK)について、一定額を超えた金額が所得控除される、というものです。
お勤めの方でも使うことができるため「医療費控除のための確定申告」をされた方も多いかと思います。

ただし、医療費控除は、原則として年間10万円(総所得金額200万円未満の人は、総所得金額の5%)を超えた部分のみ受けられるため、金額的なハードルが高いのも事実でした。
そのため、本当に大きな病気や大幅な歯の治療、出産など、現実的に医療費控除を受けられるのは限られた場合だったように思います。

平成28年度の与党税制改正大綱には、医療費控除の特例として「スイッチOTC薬控除」の創設が明記されました。
この制度は、健康の維持増進及び疾病の予防への取組を行う個人が、平成29年1月1日から平成33年12月31日までの間に、いわゆる「スイッチOTC薬」の購入費用(年間10万円を限度)のうち1.2万円を超える額(つまり最大8.8万円)を所得控除する、というものです。

この特例を受けることができる人は、「健康の維持増進及び疾病の予防への取組」を行う個人で、具体的には、次の検診等又は予防接種(医師の関与があるものに限る。)を受けている人になります。

(1)特定健康診査(いわゆるメタボ健診)
(2)予防接種
(3)定期健康診断(事業主健診)
(4)健康診査(いわゆる人間ドック等で、医療保険者が行うもの)
(5)がん検診


また、対象となる「スイッチOTC薬」とは、医療用成分が配合された薬局で購入できる市販薬で、従来は医師の処方せんが必要だった医療用医薬品の中から、副作用が少なく、使用実績があるなどと判断され、薬局で購入できるように一般用医薬品・用指導医薬品に転用されたもののことをいいます。

テレビCMなどでよく見かける薬の中でスイッチOTCに該当しそうなものとしては、胃腸薬の「ガスター10」、鎮痛剤の「ロキソニンS」、抗アレルギー薬の「エスタック鼻炎24」などが挙げられるようです。

1.2万円以上の支出で所得控除ができるため、医療費控除より金額的なハードルはぐっと下がったといえるでしょう。
ただし、スイッチOTC薬控除と医療費控除の両方の適用を受けることはできません。(どちらか一方になります)
一定のスイッチOTC薬は医療費控除にも使えますので、どちらの制度を使ったほうが有利か、よく考えて使ってください!


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